ピナ・バウシュ

ヴッパタール舞踊団の公演を観た。「バンドネオン」面白かった。これは本当に、興味深かった。今までみたピナの作品とはまたイメージが異なっていた。ほとんど踊りらしくは踊らない。だけど、でも踊っているんだけど確かに何か、何というか。居心地がいいようでとてもよくないような時間。言葉。日本語を外国のダンサー達が沢山喋るシーンが多発なのだが、外国の人が喋ると、言葉が・・、言葉のままストーンと聞こえてきて、そこなにか言う側の言葉の意味に対するおせっかいがなくて、その面白さ、威力、今ただそこにその体と言葉がある感じ、圧巻。人がいて、体、そして言葉、体、言葉、男、女・・って感じで、それが繰り返されるだけ、でも、すごく面白い。記憶のあいまいさ。何度も繰り返される同じようで違う場面に、いつも、こんな風になにかを忘れては同じことを繰り返して、泣いたりしている自分も、その中にいないんだけどいるんじゃないかって気がしてきた。
初めての人と二人で食事。ずっと知り合いだったけど、二人だけは初めて。なんて楽しいんだ人と話すこと。面白いものを観た後は、少しだけ世の中も違って見えるんじゃないかっ・・てなことを久々に思うくらい、ピナは面白く。ここのところ寝不足ですごくハードな生活で、今日だってあと四時間後にはもう起きなきゃだけど、がんばれそうで、こりゃすごい。