透体脱落

motoeri2006-11-12

田中泯さんの独舞『透体脱落』を観てきた。去年の公演も、同じ世田谷パブリックでみて、忘れられない時間だったので、今年も・・。大きい場所で泯さんが踊るのは、この公演で最後らしい。


前回は、前から二列目とかで、目の前にあの体があって、今回は二階から見たら、空間全体が見えて、そこにあの体があって、また違った面白さがあった。同じ公演・・とは言っても、泯さんの表現の仕方やそこで起ることはまた違うので、新しい、これは今日だけの舞台だと思った。今日、今だから起こっていることに感じられた。


なにかを、やろうとするんじゃなくて、やることになってしまう状態がそこにあるから、それが起こる。そのことが、できているあの体、と、多分精神力。一つ一つの動きが、そうなってしまう原因が今の状態の中にあるから、必然だし、間違いはないし。自分が何を見ているか分からなくなって、人なのか物なのか、もっと大きいなんかなのか頭がこんがらがるのと体がぞくぞくするのとで、途中息を吸う回数が減ってしまって頭がくらっとしたほどだった。すごく神々しくもあり、でも泥んこでぐちゃむき出しな感じもあり、ほんと、何をみていたんだか、恐くなる。


今年も、買って帰った、中が紫色のじゃがいも、「みんじゃが」。食べるの楽しみー!