四月物語

岩井俊二監督の「花とアリス」公開記念でレイトショーで昔の映画をやっていた、ので松たか子主演の四月物語を観に行った。
東京の大学に入学して、一人暮らしを始める女の子の話。ただそれだけだけど、とても好きな映画。そして面白い。観るのは二回目だけど、相変わらず懐かしいどきどき感があった。私も、大学入学を期に東京に一人出てきたので、あの、自分だけの家のなんとも言えない満足感とか、大学入ったばかりで何もかもが楽しみを通り越して恐ろしくなってしまって、張り切ってるのにやたらびくびくしていた自分を思い出した。買ったばかりの自転車をこいで、新しい町をぐるぐる走ったなー・・松たか子や桜の咲く町並みがすごくきれいな映画で、こんなに美しかったかどうかは定かではない私の思い出までが、なんだか美しくよみがえる。
映画の中では隣の家に引越しの挨拶にいったら女の人が出てきてちょっとした交流があったりしていたけど・・私のときは、挨拶のタオルをもって大人への第一歩を踏み出した気満々でチャイムを鳴らしても、お隣も下の人も上の人も気配はするけど出てきてくれなくて、「・・あれ・・都会ではこんなことしないのかな・・」とすごく寂しかった、ことを思い出した・・。その時配れなかった包装箱に入ったタオルは未だに幾つか家にあって(張り切って何個も用意してた)、今の家への引越しの時も、上の人しか出てきてくれなくて、一つだけ渡して・・そういえば今日、お隣が!つい最近まで売り出し中で「オープンハウス」をやってたのが、売れたみたい。引っ越してきた気配が、だけど、・・こないものなんだなー挨拶とか・・。寂しいなー私が変なのか・・?