二回も観た

昨日まで中野光座で、MODEの「唐版・俳優修行」というお芝居やってて、一回目は一週間前にAプロ、私の好きな石村実伽さんが出ているほうを観てきた。これがお話も込みですごい面白くて・・私は石村さんが演じた「劇団研究生サクランボポリス(←街頭劇をやっていて、警官の格好でサクランボついた帽子かぶってる)」、を観て、要所要所で胸を切られるように切なくて、でも強くて、惹かれた。でも・・なんと観た直後にプログラムが入れ替わって、もうひとつのBプロの方の主演女優さんがAも演じることになって・・、石村さんが降板・・との話が耳に入ってビックリ。・・えーって感じ。

で、Bプロの方には友人も出ていたので、これは、その石村さんに取って代わった女優さんも見ちゃおうか・・という気がムクムクとしたので、かなーり迷った挙句、もっかい観た。もう一人の、サクランボポリスは山田美佳さん。とても若い女優さん。Aプロでちょい役で一瞬出てきたときに「何だあの子!」と思ったその人が、こちらのヒロインだった。うー。やっぱ違ったもんな一瞬でも、他の人と。

両方見て思ったのは・・全然違うサクランボポリスで・・かたっぽが持ってないものをかたっぽは確実に持ってて。若いサクランボポリスの根性の座り方とか半端なかったけど、でも、私は色々なことが見えてきてしまって、演じることが苦しい時間とかもいっぱい経験してそれでも舞台に立ってるんです!って人間らしさがいっぱい出ていた石村さんのほうが心は動いた。山田さんは、もう、別世界の生き物のように・・そういう女優さんだった。その理解不能な感じがすごいんだけど。

唐十郎の本、面白いなー。すごいなー。混沌。で、カーテンコールに呼ばれて客席から出てきた唐さんのドラマティックなこと!忘れられないよ。