心動く

motoeri2008-08-23

サンプル、「家族の肖像」は、退屈だとかそういった、何かを見させられているんだ的なお芝居を観ている際、ときに感じがちな、あの時間が全然なかったのが、後から思うと衝撃だった。うごめく何かをずーっと見続け、ざわざわが途切れることなく発信され続け、それらをついつい食い入るように見ていたら、終わっていた感じ。時に、うごめいて起きた出来事の一瞬に、泣きそうになってしまったりもする。あの角度も、絶妙なんじゃないかな。ウジャウジャしたミニチュアのもの(昆虫みたいなの)をみていたような記憶になっている。あれ、みんなサイズ変になってなかった・・?って素で考えてしまう、記憶。


あと、稽古場にて。言葉、その伝わり具合、シンプルさ、力強さ潔さ、いろいろがひっくるまり、共演者の方の言葉にグッとくる。人を否定することなく、でも、きちんとあんな風に言葉が伝えられるような、経験を生かせる人間になりたい・・。勇気を出して、今思っていることを言ってみることを受け入れてくれる先輩方。それが若干見当違いでした・間違えたこと言ってしまった・って、結果になっても、無駄じゃないとなるように、場を進めてくれている。話を聞いていて、メモを取りたくなるけど、さすがにメモを取り出すのもなんだから、その瞬間に感じた時の状態を、刻み込めーと思ったり。私という人間は、いつだって自分で分かっていると思う以上に浅はかで、表面的に物事を見てしまっている、と、気づいては、恥じ入る。でも、穴に入っている場合じゃないから、恥をかきながらがんばろうと思った。